治療の「見える化」で安心を
お困りのことやご希望によく耳を傾け、しっかり診査・情報提供をし、納得していただいた上で治療を進めることを重視しています。ご自身の口の中というのは、鏡でも隅々までのぞき込むことは難しく、知っているようで、知らない世界。どこにむし歯があるかさえはっきり理解しないまま、「悪いところがあるので治療しますね~」といった調子で、治療に突入してしまうのは、とても怖いですよね?
そこで、当院では、治療の前後や治療中に、口腔内カメラでお口の中を撮影し、その状況をきちんと説明するようにしています。こうして、お口の中の「見える化」をはかることにより、治療の必要性や方向性に納得することができ、安心して治療を受けることができます。
一方で、この「見える化」は歯科医師側からすれば「見られる」ことを意味し、質の高い治療を提供する(プレッシャーともいえますが)動機づけとなります。これは、最終的に患者さんのメリットにつながると思われます。

大画面でお口の中の状況を確認できます

ワイヤレス口腔内カメラ
拡大鏡での精密治療
保険診療・自費診療にかかわらず、3倍や8倍の拡大鏡を常に使用することで、肉眼で到底見ることのできない細かな部分を確認しながら、質の高い精密な診断・治療を行うことができます。具体的には以下のようなメリットがあります。

8倍の拡大鏡(サージテルEVK650)
- わずかな異変も早期に発見できる
歯の隙間にできる小さなむし歯などを早めに察知することができます。また、痛みの原因として見逃されやすい歯の微細な亀裂(ヒビ)なども発見しやすく、正確な診断につながります。 - 歯の削りすぎや、むし歯の取り残しを防ぐ
むし歯部分を青色に染めて視覚的に健康な部分と判別できる「う蝕検知液」と拡大鏡を併用すれば、むし歯部分を過不足なく取り去ることができます。これにより、健康な歯を最大限残しつつ(=削りすぎを防ぎつつ)、むし歯の取り残しによる再発や詰め物やかぶせ物の脱落を減らすことができます。 - 詰め物やかぶせ物の適合性(フィット)が向上し、汚れがつきにくく、お手入れもしやすくなる
型取りして詰め物やかぶせ物をつくる場合、型取り前の歯の穴の形態が(ギザギザにならず)滑らかで美しいほど、詰め物やかぶせ物の「ふち」の部分の適合性(フィット)は向上します。つまりは、いかに歯をきれいに削ることができるかが重要なのですが、拡大鏡を使うことで肉眼に比べてそれが容易となります。詰め物やかぶせ物の適合性が向上すれば、ご自身の歯と人工物の境目がスムースとなり、見た目が美しいだけでなく、汚れもつきにくくなり、お手入れがしやすくなるのです。
衛生管理(院内感染対策)の徹底
歯科医院で行うほとんどの治療・処置において、使った道具や材料は患者さんの唾液や血液で汚染されます。
そして、一旦使用した器材の滅菌・消毒処置が不適切だと、器材についた細菌やウイルスが別の患者さんに感染してしまう、いわゆる院内感染のリスクが高まります。
そこで、使い捨てにできる材料(たとえば、ゴム手袋や紙コップ、器具をのせるトレー、歯のクリーニングに使うブラシ類など)は、患者さんごとに新しいものに取り替えます。

トレーは使い捨て。ミラーやピンセット、バキューム、エアシリンジなどは患者さんごとに滅菌したものを使用。

歯をお掃除するブラシやラバーカップは患者さんごとに常に新品を使用します。
一方、タービンやエンジン(歯や材料を切削したり研磨したりする道具)に代表される精密機器は大変高価な物であり、使い捨てにはできません。
こうした再使用を避けられない器具について、リーフそうがわ歯科では、クラスB滅菌器(オートクレーブと呼ばれる滅菌器の中で最もレベルの高い滅菌器です)・DACユニバーサル(タービンやエンジン専用の洗浄・滅菌器)・消毒用薬剤を適切に使用し、院内感染の心配のない、安全・安心の医療を提供いたします。
院内感染対策は、少なからずコストが発生するにも関わらず、患者さんの目にはあまり触れない部分です。したがって、これをきちんと行うことは、医療を提供する側の良心に委ねられています。

DACユニバーサルS
(タービンやエンジンの洗浄・注意・滅菌を短時間に全自動で行います)

クラスB滅菌器
(さまざまな器具を高い水準で滅菌できます。)
このことは、実は歯科医療全般に通ずる重要なことです。例えば、むし歯の治療を行う際でも、患者さんの目に触れない部分、治療途中の部分でいかに手抜かりなくやるかが、その歯の寿命を決めるといっても過言ではありません。
当院では、目に見えない部分でも、当たり前のこと、やるべきことはきちんとやる、という姿勢を大切にしていきたいと思います。
金属を使わないセラミック治療

オールセラミックによる「かぶせ物」や「詰め物」
近年、詰め物やかぶせ物といった歯科治療において金属を使用しない「(オール)セラミック治療」が普及してきました。従来の金属を使用した治療についても、長年の実績があり信頼できるものと考えますが、審美性や金属アレルギーなどの観点から、より自然な見た目と体への優しさを求める方には、セラミック治療をお勧めしています。院長は、東京医科歯科大学(現・東京科学大学)大学院時代より、金属を使用しないメタルフリー修復について学び、技術的な研鑽にも励んで参りました。セラミック治療については、豊富な経験と専門知識があり得意としています。セラミック治療は金属での治療に比べ、使用する材料の選択や接着技術など、歯科医師の技量によって長期的な予後が大きく変わることが知られています。もっとストレートに言いますと、十分な知識と技量をもって治療すれば、金属に比べ、ずっと清潔に保ちやすく見た目も良く、とても長持ちするが、中途半端なやり方だと短期間で外れたり壊れたりします。当院では、最新の技術と経験を活かし、患者さん一人ひとりに最適な治療をご提案させていただきます。
歯科用CT・デジタルエックス線装置完備

CTで歯や骨の形状を立体的に把握
歯やあごの骨を立体的に細かく診断できる歯科用CTを完備しています。これにより、インプラント手術前の正確な診断が可能となり、インプラント手術時に神経や血管を損傷するリスクを大幅に減らすことができます。また、気になる放射線被ばく量ですが、医科用CT(病院で普通に使用されているCT)の15分の1程度と、非常に低いため安心して検査を受けられます。
また、従来より歯科の診断に用いられてきた二次元のパノラマエックス線写真や口内法エックス線写真(口の中にフィルムを挿入して撮影するもの)についても、デジタル処理をすることで、従来の機器よりもエックス線被ばく量が低く抑えられています。
定期的な管理(予防・メインテナンス)を重視
『歯医者は痛みがあって初めて行くところでしょ?』そう考えるのは無理もないところなのですが、歯周病やむし歯などは問題があっても、よほど進行しないかぎり、痛みのないことが多いです。非常に誤解されやすいので、強調しておきますが、むし歯の深さ、すなわち、むし歯が歯の神経に達しているか否かと、実際の痛みは必ずしも比例しません。「ずっと我慢してきたけど、少しだけ痛んできたから、歯医者に行こうかな。今だったら軽症だから治療も簡単に済むだろう」などと思って実際に歯科医院に行ってみると、「むし歯は残念ながら神経まで達していますので、神経をとりましょう」などと期待を裏切られることも稀ではありません。
また、歯周病は「沈黙の病」です。歯が浮いた感じがする、噛むと痛い、あるいは口臭があるなぁ、と気づいた時には、相当進行していて抜歯せざるを得ない状況になっていることも・・・。
それから、『一度治療した歯は、むし歯になりにくいのでは?』と考える方も多いと思いますが、残念なことに、食事や歯磨きなど生活習慣に問題があれば、比較的短期間かつ容易に再発します。少しの油断で、詰め物やかぶせ物の境界部分から、あるいは治療されていない全く新たな部分から、歯が残っているかぎり、むし歯は再発する可能性があります。したがって、治療完了後も定期的な点検が必要です。点検のペースは、数ヶ月~半年おきなど、個々人により異なりますが、最近は定期点検を受けられる方が、徐々に増えてきています。
当院は、症状がそれほど強くなくても、気軽に相談したり、点検・メインテナンスに通える歯科医院を目指します。
靴の履き替えが不要
日本国内の歯科診療所ではこれまで、治療を受ける際、スリッパに履き替えるのが通常でしたが、当院は靴の履き替えが不要です。土足のままで診療を受けるというと、衛生面で心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、海外では靴のままでの診療が常識ですし、日本国内であっても病院内にある歯科などでは、やはり土足が主流です。衛生面での心配はまずないといってよいと思います。